Jリーグを大いに盛り上げるための戯言

プロサッカー、主に国内Jリーグに関してのレビューブログ。 横浜Fマリノス、FC東京、サンフレッチェ広島、川崎フロンターレをメインにテレビ中継されている試合をレビューしていきます。

FC東京 0-1 横浜Fマリノス


いやー、面白かったです。久方ぶりのJリーグ。日本代表はもういいよ、って感じるくらいJリーグは面白いですね。代表戦ならEURO2012を見ていると、やっぱり格が違うのでそれぞれのサッカーの面白さを感じられて、日本戦に対しての不満をそっちでも解消出来ていますが、選手名や選手の能力を知っているJリーグの方がやっぱり好きで、チームごとに色が違っている監督と選手たちがせめぎ合っている戦いというのは見ていて爽快でした。

しかも、両方好きな横浜とFC東京の対決です。最近はFC東京がMXで放送してくれているので、FC東京の試合しか見ていなくて、横浜はほぼJリーグタイムのダイジェストでしか見れないという横浜ファンとしてそれでいいのか微妙な所ですが、映らないのだから仕方ないと割り切るしかないです。本当はスタジアムに見に行きたいんですけどね。それは見に行く気力が失いかけていて今のチーム方針と戦術が好きになれないんですよね。

中村俊輔を中心にした昔の横浜復活として昔のメンバーを揃えるというのが、今までの成長が無駄だったように感じて、成長性あるFC東京の方に魅力を感じてしまう所が横浜への失望とFC東京への期待があります。

だけど、最近、横浜の調子が上向いていて、その理由が知りたかったのですが、ようやくわかりました。一言でいえばベテランと若手の融合というのがマッチしてきたという所なんでしょうね。小野と斎藤学と兵藤という若手が躍動していて、マルキにドゥトラや中村俊輔や富澤といった所が攻撃の冷静な判断や安定感を中盤で見せていました。ディフェンスは中澤に栗原が入れば、そうそう点は取られることはないので、あとは前線で攻撃の形さえできていれば問題ないというチーム状態だったんですね。

少し残念だったのは中村俊輔がどうにも落ち着いてしまった所でしょうか。広い視野は相変わらずすごいのですが、結構読みやすいパスを無難に出していた印象。こうファンタジックなスルーパスとか、ありえないほどの展開力やペナルティエリア内にドリブルで切り込んでシュートフェイントを混じえての切り返しなど、一時期のキレがなくなってしまったようなんですよね。これは中村俊輔を追いかけているファンとしては寂しい限り。ただ、この試合だけ不調だったのか、それとも、これが年齢による衰えなのかはわからないです。だけど、フリーキックはスゴかった。これは権田の好セーブで最高のシーンでした。これだけでも見ている価値がありますね。

代わりに、斎藤学がその負担を軽減していましたね。トゥーロン国際でもそうでしたが、チャレンジする精神というのは例え無謀であってもディフェンスにとっては何をやってくるかわからないだけに扱いに困るんですよね。だからこそ、FC東京は加賀を入れてある程度抑えこみにかかっていたわけで、驚くほどの成長を見せていますね。ちょっとこれは予想外でした。本当、彼はストライカー向きかも知れない。もしかしたら、ウインガーとして育てれば、宮市と将来代表でサイドを制するのも夢じゃないかも知れない。

代わりに小野裕二がどうにも引き気味で、マルキーニョスがシュートの意識が強い反面、小野裕二は周りを使おうとして自らを犠牲にしてシュートを出来る場面でもパスを考えてしまうようになっていたので、彼の能力を最大限に出すならもう少しガツガツいってもいいと思うんですよね。後半は段々積極的になっていったけどね。だから、斎藤学がゴールへ向かっていく姿勢と対照的でバランスが取れていたのでこの試合では良い方向に出た気がします。個人的には斎藤学と小野裕二のポジションを交代して斎藤学をマルキと組ませてみるのも面白いかもしれない。

あと、マルキはせっかく決定的なミスで決定的なチャンスを得たのに決め切れないのがもったいなかったですね。ミスは見逃さないマルキらしくないプレイではありました。この時にマルキがディフェンスもゴールキーパーもかわしてシュートを打つしかない場面で、周りのサポートもあれば少しは変わったのかもしれないけどね。でも、小野裕二も斎藤学も運動量は半端ないから、この時も走れるか難しかったですね。

こういう時、汗っかきでスタミナだけではなく、ゴールへの嗅覚を持っている谷口を出して続けて欲しいんですけどね。なんで谷口いるのに、富澤を取ったのか未だに理解できない。ボランチとしては兵藤と狩野といい選手が多いし、俊輔も出来るし、最終的にトップで使われるとか谷口の移籍も失敗だと思う。那須と同じようにセンターバックで使われないので出ていったのと同じようにボランチで使われないからまた出ていくことにならないといいけど。でも、狩野とか普通に使って欲しいんだけどな。なんで育ててくれないんだろう?


FC東京に話を移すと渡邊千真はホームで強いのは日産スタジアムで強いというわけでないようですね。どうにも好不調の波が激しいだけにこの部分が制御出来るようになればいいんですよね。今は出してみないとわからない選手になっているだけにルーカスをトップにして千真を外すということが出来るんですけどね。悪い時は悪いままなので、ハーフタイムで交代させてもいいけれど、なんだかそれだといつまでも成長しないような気がして、ポポビッチ監督は悪い時もある程度は使うようにしてくれているんでしょうね。悲しいけれど、使われないよりもそうやって期待されている分、横浜にいた時よりは輝けるかも知れないですね。それでいつかは輝いてしまって、横浜フロントの後悔につながることが何度あったことか。もうね、水沼宏太とかキム・クナンも含めて成長性のある若手を簡単に出してしまうとか何考えているかわからないですよ。石川や田中の時から何も変わっていないので、好きな選手は多いだけにどんどん放出されていく現実はなんとかならないのかな。って、FC東京の話じゃなくなっている。

だけど、この試合だけはディフェンスの強さと中盤を制していたことで、FC東京に見せ場を与えない試合でした。守備がしっかりしているチーム同士の戦いとしては兵藤のゴールが値千金のゴールとなりました。だけど、このゴールがなければ、樋口監督はスコアレスドローとか狙っていたんだろうな、とか考えるとちょっと微妙な気持ちになりますね。
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オーストラリア 1-1 日本


オーストラリアつぇー!ってわけにならない程に弱く感じたのは私だけでしょうか。オマーン戦も見ていましたが、キューエルが簡単に抑えこまれてチャンスらしいチャンスが作れないまま時間だけが過ぎていくようなつまらない試合。オマーン側としては無失点に抑えれば大金星だからオーストラリアの選手のテンションが最初から最後まで低いままで終わってホッとした所でしょうか。オーストラリア側としては日本戦のためにケーヒルを温存して勝ちに行きたかっただけに全く躍動しない選手たちにやきもきしたと思います。オーストラリアのサッカーは別に好きじゃないけれど、せっかくアジア枠に入って、日本にとってそれなりのライバルが出てきたと思っていただけに、コンディションや連携、戦術理解とモチベーション、全てが悪かったです。

だからこそ、この日本戦は面白かった。本気のオーストラリアはこうだ!とばかりに攻めて攻めて攻めまくって、圧倒的な力を見せつけようとする姿勢もあったし、少しだけ卑怯だと思われる手を使っても勝ちへの執念がありましたね。これこそ、日本のライバルとしてのオーストラリアだと思います。W杯予選で1-4でやられた時のことは忘れない。それをザックは知っている(知っていないと無知にも程があるけど)と思うだけに日本がオーストラリアに対して持っているマイナス感情を払拭したかったんでしょうね。でも、あの時にいた選手は遠藤くらいだと思うので、新生ザックジャパンとしてはどういうサッカーで対抗するかは楽しみでした。

で、スタメンを見たら、吉田麻也が怪我で離脱したことでそこに栗原が入ったくらいで、オーマン戦やヨルダン戦と同じ選手で構成。つまりは今の状態が良いということでその流れをそのままオーストラリア戦にぶつけたかったんでしょう。だけど、1週間に3戦というハードスケジュール。しかも、最後にアウェイのオーストラリアでのプレイとなりますので、選手の疲労も相当なものだと思う。本田や香川などの若い選手は大丈夫かもしれないけれど、遠藤とか年齢が上の選手は最後までよく走りきりました。

ただ、ここで見えてきたものはザックは本番であっても最初から最後までフォーメーションを変えることがないということがわかりましたね。いや、前のヨルダン戦の時から思っていたけれど、このフォーメーション、このメンバーでないと機能しない。これが一番の不安要素なんですよね。相手に合わせるのではなく、自分たちのやり方を貫き通す。それは自分たちの強みはこれだ、ということで選手たちも自信を持ってできるし、固まったフォーメーションと戦術で、海外組と国内組でチームごとに違ったフォーメーションを組んでいるので、代表に呼ばれて短時間で色々なフォーメーションを覚えるのは大変だと思うので、それを4-5-1で固めて、あとは連携だけに時間を費やす。確かにそれはいいと思います。

だけど、なぜ宮市を呼んだのかわからない。思いつくのは香川が故障した時の左MFでの起用になりそうだけど、不慣れな左MFで親善試合でしか出場していないので連携面で不安が残る。それだったら原口元気を呼んだ方が良かった。トゥーロン国際をけってまで呼んでいるのに、トゥーロンにも出れず、代表にも出れず。それは宮市も同じことなんですけどね。この二人の将来性のある選手の使い方をザックは全く見極められていないのでしょうね。本田、香川という選手に頼り切りになってしまう。それとMFはパサー重視という所もわかりました。香川は特別として清武や中村憲剛の投入もやっぱりパス成功率が高い選手でボールを回しながら試合を作っていく。だけど、中盤でのパスミスからのカウンターが悪い結果につながらなくて良かったけれど、本当に削りにいくなら、ボランチは遠藤タイプ一人と、高橋秀人みたいな守備職人を一人いるだけでいいんだと思います。

だから、誰かが怪我したらその代わりを一人用意している程度で、フォーメーションは変えない。岡崎と前田の2トップにしてもいいとは思うけれど、結局は出来なかった。そうなると、オマーン戦とヨルダン戦を見ているオーストラリアとしてはもう対策は出来上がっていますよね。そうなった時に何も手を打つすべがないザックは弱いと思います。押し込まれている時に2,3点取られたらどうしようもなかった。だけど、本田のアイデアで先制点を取れたことが大きくて、もし、逆にPKでオーストラリアに先制されたら負けていたと思います。そういう意味では運が良かったドロー。

だけど、長友は素晴らしいですね。別に逆サイドの内田をdisっているわけではないですよ。攻めたら上がる。取られたら戻る。ただ、これだけでサイドバックとして左サイドは完全に制していましたからね。その分、香川の負担が少ないというものです。その代わり、長友側から攻めるケースが多いので、内田の上がりが少なくなるわけで、彼も素晴らしいものを持っているので、黒子に徹するような選手ではないので、岡崎は中にはいって左に香川が回って内田を活かそうとしていました。それは選手のアイデアなのか、監督の指示なのかわからないけれど、オーストラリアの戸惑いを誘って良い方向に出ましたね。内田が活きるだけでなく、それで本田も活きてくるのだから、もうちょっと色々いじりたいですね。

でも、よくわからない審判のせいで試合が変なことになってしまったのが一番残念な所。オーストラリアはこれで喜ばないほうがいいと思います。ジャッジがアマチュアレベルだったので、その審判の傾向にあわせると次の試合は違う審判になるので、成果が出せないという結果になりかねない。本当、アディショナルタイムが過ぎたからということで最後のフリーキックを蹴らせないで終わるとか他の国の試合を見ていないのかな? 前半なら見たことはあるけれど、試合終了のタイミングで吹くとか初めて見たよ。なら、ファールをしたオーストラリアとしては壁を作るのを遅らせるとか、ボールの前で蹴らせないようにするとか、時間稼ぎはいくらでも出来て、それで最悪のピンチがなくなるんだから、サッカーの面白さというものを度外視した仕事っぷり。ちょっとこればかりは頭にきました。別に点が入る入らないかはどうでもよくて、ただ誰もが不完全燃焼で終わるという虚しさを提供するんだからひどい。まだ試合はわからないと思って観客が盛り上がった瞬間に審判が冷めさせるとかサッカーファンにあまりにも失礼ですよ。

審判の愚痴はこれぐらいにして、ザックには最後ハーフナーを使うくらいのやる気を出して欲しかったですね。高さ勝負では勝てないと思うけれど、唯一入っているストライカータイプのハーフナーを使うことで、オーストラリアとしては警戒レベルを上げてくると思うので、その変化でドロー以上の結果があったかもしれないと思うとちょっと残念です。ここで佐藤寿人とかいれば、面白かったんだけど、日本代表選手を選んだ時点でこういうサッカーをするとは思っていたけれど、もう少し選択肢は欲しいものですね。

次の試合までたっぷり時間があるので、この結果を見てどうなるのかは楽しみではありますね。宮市も香川もプレミアで鍛えられるだろうし、U-23のストライカーの指宿やサイドの酒井高徳や高木の息子たちとか呼んでみて欲しいですね。あと、宮市が出るなら、フォーメーションを4-3-3にして、右にFC東京の石川で見てみたいですよ。

日本 6-0 ヨルダン


緒戦のオマーン戦は3-0と完勝ということでしたが、はっきりオマーン相手だったら後半はサブを出して戦術のバリエーションを試して欲しかった。ザック監督が好きになれない部分で、自分たちの形はどういう局面でも戦術もフォーメーションも崩さないというか、崩してしまうと守備が崩れてしまう。

だから、どうしても精一杯やるだけやりました、という感じで色々いじってつまらない試合になったとしても、それは仕方のないことだと割り切るザックのドヤ顔が気に入らないんですよね。

もっと、チームとして機能させたいけれど、海外組が多くなってしまったから連携部分での不安は残ってしまうんですよね。だから、オマーン戦では選手個人として戦っただけで、攻撃や守備の新しい日本の姿が見られなかった。むしろ、公式戦とはいえ、アウェイの本命オーストラリア戦に備えてもっとできることはできたと思う、この2試合。自分たちの実力を見せたくなかったということか、見せられなかったのかわからない。

結果的にはいいけれど、オマーンはGKアルファブシだけが世界で戦える選手だけで、どちらも引いて守るだけでカウンター一本の決定力にかけるという姿勢に対して、日本はもっと優位性を示すことが出来たと思うんですよね。

でも、個人的には長友の使い方だけはチームにフィットしていて、香川も含めて左サイドはかなりの武器をもっていると思う。だから、オーストラリア戦ではそのケアをされたときの本田の動きがかなり試されると思う。遠藤と長谷部が二列目からの飛び出しをなかなか試みないので、パス回しで崩すくらいしか可能性がない。あとは前田と岡崎が個人として脅威になれば面白いんだけど。でも、シザーズでPK取った前田はすごかった。あれはかなり誘ってますよね。ペナルティエリア内に入ったことを確認して勝負する姿勢は評価したい。

だけど、前田というタイプが1トップに適しているのか未だに疑問なんですよね。岡崎との2トップに切り替えることが出来るけれど、なかなか岡崎は中に入らない。今回の2点目は代わりに本田が走りこんでくれたという部分では、遠藤のロングパスが機能したということの証明になって良かったですね。このヨルダン戦での2点目は大きい。前田は裏へ裏へ狙うタイプだけど、ディフェンスラインさえ整っていれば、それほど脅威ではない。だからこそ、岡崎が右サイドでオフサイドラインを押し下げる動きをすることで、中央が空いてくる。そうなると、相手CBの二人は前田のケアをより厳しくいくことになるので、本田があく。その本田のオフサイドラインの見極めと遠藤への信頼が得点につながったという意味ではザックのやりたいことを実現してくれました。

あとは、ヨルダンの選手の集中力が切れたのであまり参考にならない。一人少ない上に相手ディフェンスの当たりが弱い。これはオーストラリア戦とは全く違うことになると思うので、この結果に慢心することなく、この状態を続けていけるといいですね。

個人的には宮市を使って欲しいという部分が強い。この采配を見るに親善試合程度の出番だと本番では使いにくいということなんでしょうけどね。本番での実戦経験なしでいきなり登場というのは無謀すぎる。しかも、それが強敵のオーストラリア戦となると守り重視ということでアウェイでドロー狙いなのか。もし、一点先制されて守られたら、この布陣ではコマを使っての打開は無理だろうな。清武やハーフナーに頼るくらい。攻撃のアイデアがメンバーだけ見ると薄い。本当、大丈夫なのか、このメンバーで。と、圧勝だけど不安を残す采配に見えました。まあ、宮市は正確には典型的なウインガータイプなので、4-3-3が基本フォーメーションなんですよね。

で、ザックが好きな4-5-1の中でセンターはプレミアでは無理だということがわかっているので、必然的にサイドになるけれど、4-3-3で岡崎を即席ウインガーにすることは難しいし、ザックの選んだメンバーでは岡崎の代わりとなるウインガーがいないんですよね。4-5-1だと宮市のポジション慣れという不安と連携面での不安があるから使えない。なんで呼んだんだろうって状態。FC東京の石川がいればかなり面白い攻撃が出来そうなんだけどね。

あと、栗原代表初ゴールおめでとう。本気で嬉しい。槙野や吉田といったセットプレイからのヘディングが強い選手が揃っているけれど、実際にマンツーマンでマークされてもボールの弾道さえ良ければ楽勝で勝てる栗原ならでは。代表では中澤に注目されがちだけど、栗原がいるからこそ中澤が輝いているわけで、パワープレイでは是非使って欲しい。てか、スタメンにしてくれないかな。